大発会が強いとその年は強いというアノマリー
株式投資のアノマリー(ある法則・理論からみて異常であったり、説明できない事象)の一つに「大発会が強いとその年は強い」というものがあります。
大発会に上げたのか下げたのかでその年の先行きがわかるならこれほど分かり易い指標はないですよね。
ということで、「大発会が強いとその年は強い」が本当に当てはまるのか、1989年~2016年のデータを検証してみました。
データ検証
まさか今日ここまで株価が上がるとは、意外でしたの。
さて「大発会が強いとその年は強い」というアノマリーを聞いたことがありまして、大発会で上がった年の日経平均の年間推移について調べてみましたの。
1989年以降の28年中、大発会で上がった年は19回ありましたの(大発会強しですの)— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年1月4日
その大発会で上がった年の年間の日経平均の勝率を調べてみたところ、9勝10敗でしたの(あれ…???)。
さらに、大発会で下がった年の年間の日経平均の勝率も調べてみたところ、6勝3敗でしたの(あれれ…???)。 pic.twitter.com/u5ETQuGmVH
— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年1月4日
どうやら、「大発会が強いとその年は強い」というアノマリーは当てはまらず、わずかながらですが「大発会が強いとその年は弱い、大発会が弱いとその年は強い」が当てはまることが多いようですの。
まあ所詮はアノマリーですからお遊びとして、今年は一体どのような年になるのでしょうか?
— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年1月4日
2017年の結果
2017年の大発会は日経平均479円高の19,594円でスタートしました。
2017年の日経平均は、主に年後半に上げ幅を拡大させ、結局22,764円で大納会を終えました。
2017年については、大発会もその年全体も非常に強く「大発会が強いとその年は強い」が当てはまる年となりました。
節分天井、彼岸底
最も有名な時期的アノマリー格言の一つに「節分天井、彼岸底」というものがあります。
この格言は、そのまま2月上旬の節分に高値をつけた後は、3月中旬の彼岸に安値をつけるということを意味しています。
この有名な格言が本当に当てはまるのか、過去15年間のデータを用いて検証してみました。
検証結果
「節分天井、彼岸底」という有名な株の格言がありますの。
2月上旬に高値をつけて、3月中旬に安値をつけるということを示す言葉ですが、本当にそれが当てはまるのかここ15年の日経平均株価の推移から検証してみましたの。
— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年2月2日
【結果】
節分(2/3)から彼岸(3/20)にかけて、
上げた年:8回
下げた年:7回
上昇率平均:102.6% pic.twitter.com/i2nZhwioWn— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年2月2日
あまり明確な差異があるとは言えないものの、ここ15年は「節分天井、彼岸底」が当てはまらないことが多いようですの。
今年はアメリカの波乱の影響を受ける可能性もあり何とも言えませんが、来月中旬までは気持ち強気でもいいのかなとも思いますの。
— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年2月2日
4月の日経平均勝敗
検証
4月は比較的強い相場のイメージがあったりで、実際の過去15年の日経平均勝敗を調べてみましたの。
【結果】
4/1~4/30にかけて
上昇年:8回
下落年:7回
上昇率平均:101.2%最近市場が少しきなくさい感じもありますが、あまり弱気になり過ぎなくてもいいような気もしますの pic.twitter.com/dHtSHwLs7C
— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年4月2日
4月の各指標(日経平均やマザーズなど)の動きなどが書かれた良記事ですの。
4月の投資戦略を立てる上で結構参考になると思いますの。
~ザイ・オンライン~https://t.co/UFJBTUs3XS— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年4月3日
とりあえず、機械的に過去10年間で4月に9回以上上げてた銘柄をいくつか買って、それと同金額9回以上下げてた銘柄を売ってみましたの。
【買い銘柄】
ワッツ、DCMHD、荏原製作所、富士通ゼネラル
【売り銘柄】
三晃金属工業、フジミインコーポレーテッド、シンフォニアテクノロジー、白銅— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年4月3日
4月に相場全体が大きく上げようと下げようとこの売買金額の5%くらいの利益が出たらいいかなーと思っていますの。
— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年4月3日
なのの4月限定ポートフォリオ(4月に強い銘柄を買って、4月に弱い銘柄を売る)の1週目時点での成績ですの。
□買い:▲3.7%
□売り:+6.8%
■合計:+1.5%意外に調子良さそうなので、別勘定でPFの金額を増やしましたの(富士通ゼネラル買い、扶桑薬品工業売り)。 https://t.co/sPG8NYT55s
— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年4月10日
なのの4月限定ポートフォリオ(4月に強い銘柄を買って、4月に弱い銘柄を売る)の3週目時点での成績ですの。
□買い:▲6.3%
□売り:+8.2%
■合計:+0.8%買いの荏原製作所のマイナスが大きく(▲10.9%)、少し微妙な成績になってきましたの。
残りあと1週ですの。 https://t.co/sPG8NYT55s— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年4月23日
なのの4月限定ポートフォリオ(4月に強い銘柄を買って、4月に弱い銘柄を売る)の最終成績ですの。
□買い:▲3.6%
□売り:+3.3%
■合計:+0.2%売り銘柄は全部プラスとこれらはセオリー通りにいきましたの(ちなみに4月の日経平均は1.1%のプラス)。 https://t.co/sPG8NYT55s
— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年4月30日
ただ、買いのワッツ、DCM、荏原製作所がどれも6%前後のマイナスでトータルマイナスになりましたの。
まあ、4月の富士通ゼネラルは何故か強すぎということがわかりましたし(今年4月は6.4%のプラス)、とっとと清算して次の戦略を考えますの。— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年4月30日
2018年4月
約3週間ぶりに新規銘柄として富士通ゼネラル(6755)を買ってみましたの。
PERは14.7倍、配当利回りは1.2%と特筆すべき点はないように見えますが、なぜかこの銘柄、4月は2007年以降11年連続で上げていますの(しかもその間の平均上昇率は19.2%!)。
とりあえずのアノマリー期待ですの。 pic.twitter.com/yolNWSl8HZ— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年4月3日
11月の日経平均勝敗
先日、11月から4月は強気が良さそうとのデータを出しましたが、少し細かく11月の過去15年の日経平均勝敗を調べてみましたの。
【結果】
上昇年:9回
下落年:6回
上昇率平均:102.0%過去、11月は関脇級で勝ってるようなので、基本11月は強気でいいかなと思いますの。 pic.twitter.com/Jy2jsioQSq
— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年11月5日
ちなみに11月頭基準で3月中旬までの変化率過去6年分だとこんな感じっすね。 pic.twitter.com/j7BsE5Ii7f
— ぼーず (@yosh_yok) 2017年11月5日
あと過去20年で11月は前月比で14勝6敗、ただ陽線率は11勝9敗のはず(俺のデータ取りが間違ってなければw)
— ぼーず (@yosh_yok) 2017年11月5日
騰落レシオ
何となくですが、騰落レシオが3日連続で80を割ってから買うと比較的負けにくいという印象があったので、直近5回分、騰落レシオが3日連続で80を割ったときの日経平均とその1か月後の日経平均を比較してみましたの。
○結果
勝敗:3勝2敗
平均上昇率:2.9% pic.twitter.com/PkvOIkeBVW— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年2月14日
そこまで顕著ではないですが、悪くはない結果が出てきましたの。
昨日、今日と騰落レシオが80を割ってきているので、明日安いところがあればそろそろ打診買いをしてみてもいいかもしれないですの。— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年2月14日
9月の日経平均勝敗
9月は荒れることが多いイメージがあったので、過去15年の日経平均9月の勝敗を調べてみましたの。
【結果】
上昇年:8回
下落年:7回
上昇率平均:100.9%意外にわずかばかり勝ち越していますの。
ただ、ここ最近の世界の情勢などから個人的には少し様子見したいとは思っていますの。 pic.twitter.com/FPvnN1oRHG— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年9月9日
モーニングサテライトで、9月は最もパフォーマンスの悪い月(何の話だったのやら・・・)と話されてた記憶がありますけど、過去10年かなり踏ん張ってますね。体感は悪いイメージありますけど、アベノミクス以降強いですね!
— moneytweet (@Money_tweet777) 2018年9月9日
マネツイさん、多分2002年以前のデータも含めるとあまり良くない結果になると思いますの📉(世界同時多発テロも9月でしたし)
アベノミクス以降のボーナスステージがいつまで続くか…という感じですの😑
— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年9月9日
ぽいですね~。なのさんと合わせて、にこそくさんも、日経のデータを出して下さっていました。(1980年代から)それを見るとやはり9月が株安ですね。
どちらのデータも貴重だなと。総裁選もある中、あべさんも株価落としたくないでしょうし、どうなるやら。ちなみに私はかなり慎重になってますw
— moneytweet (@Money_tweet777) 2018年9月9日
アノマリーと言いつつ、強い月と弱い月があるということは背景に何らかの理由があるわけで、基本はそれに逆らわない方がいいかなーとは思いますの。
なのもひっそり持ってる売玉はもう少し抱えとこうと思っていますの。— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年9月9日