営業キャッシュフロー赤字リスト②~2017下半期以降編
営業キャッシュフロー赤字リスト①~2017上半期編の続きです。
東京エネシス
#営業CF赤字リスト
■東京エネシス(1945)①
・火力・原子力発電所主体のメンテ・建設工事会社ですの。
・16年3月期と17年3月期、経常利益は黒字でしたが、営業CFはそれぞれ赤字でしたの。— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年6月7日
#営業CF赤字リスト
■東京エネシス(1945)②
・ここ3年売上債権回転率はやはり右肩下がりになっていますの(17年3月期は2.0)。
・PER8.8倍、PBR0.58倍でかなり割安感はあるのですが、いつ何が出てくるかわからないので手を出すのは怖いかと思いますの。 pic.twitter.com/lHqUz5MrVg— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年6月7日
ちなみにそう遠くない業界の日揮(1963)は、15年3月期と16年3月期に連続営業CF赤字の後(経常利益はともに黒字)、17年3月期に経常ベースで150億円を超える大赤字を出してきていますの。
ぶるぶる💦 pic.twitter.com/w8z6BrsTOO— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年6月7日
※東京エネシス・2018年3月期の営業CFは135億円の黒字と大幅に改善がされていました。
丸文
#営業CF赤字リスト
■丸文(7537)①
・1844年発祥の呉服問屋をルーツに持つ外国製半導体商社ですの。
・16年3月期と17年3月期、経常利益は黒字でしたが、営業CFはそれぞれ赤字でしたの。— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年6月14日
#営業CF赤字リスト
■丸文(7537)②
・結構やばそうでは?と思い、売上債権回転率を算出してグラフを書いてみましたが、回転率は4.5ありそれほどやばそうな感じでもなさそうですの。
・ただ、直近短期借入金が150億円ほど増えていてそれは注意かなという感じですの。 pic.twitter.com/kvrwePfAUW— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年6月14日
なごさん、Interopに参加されてたのですね✨
HPを見る限り、結構お堅い商売をされてるようでして、(あまり調査をしてないというのもありますが)なぜ2期連続で営業CFが赤字だったり、短期借入金が急増してるかはいまいち謎な感じですの🙄— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年6月14日
石川製作所
#営業CF赤字リスト
■石川製作所(6208)②
・売上債権回転率は1.77とかなりの危険水域ですの。更に17年3月期の借入金は37億円と前の期の14億円から3倍弱に膨れ上がっていますの。
・現在新規売停止中のため新たな仕掛けはできませんが、ここからの手出しは無用だと思いますの。 pic.twitter.com/2g3fNeGDkA— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年6月18日
あと、昨日書き忘れましたが、2017年3月末時点で現預金は303百万円しか残っていませんの。
売掛金と短期借入金が急増していて、営業CFの赤字額が現預金残高の7倍とか、一体この会社で何が起きているのでしょうか??— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年6月19日
しいこふさん、①回転率は「売上高÷売上債権」で計算するのに対して、回転期間は「売上債権÷売上高」に12をかけないといけないこと、②回転期間の場合、期間が月なのか日なのかわかりにくいことから、より単純な回転率を使用していますの。
なので、そこまで大きな意味はないですの。— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年6月18日
新興プランテック
#営業CF赤字リスト
■新興プランテック(6379)①
・製油所、石油化学プラントの日常メンテ、各種修繕工事が柱。
・17年3月期の経常利益79億円に対して、営業CFは71億円の赤字でしたの。 pic.twitter.com/vXjjo943gv— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年6月22日
#営業CF赤字リスト
■新興プランテック(6379)②
・売上債権回転率は右肩下がりかつ2.4と少し注意が必要ですの。受取手形・完成工事未収入金が前期の1.4倍と急増していますの。
・なのも結構長期間ここの株を持ってたのですが、少しB/Sに疑問を持ったので今週一旦手放しましたの。 pic.twitter.com/gLpw5uMGjO— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年6月22日
それにしてもプラント業界は今あまりよろしくないのでしょうか??
日揮(1963)、千代田化工建設(6366)は最終利益ベースで大赤字、高田工業所(1966)は経常黒字で営業CFは赤字、東芝プラントシステム(1983)は営業CF黒字ですが、割とギリギリの水準ですの。
むー🐭— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年6月22日
#営業CF赤字リスト
■アイロムグループ(2372)①
・医療機関向け治験支援事業が主力。
・2012年以降、6年連続で営業CFは赤字ですの(純利益:2013年と2017年は黒字)。
・売上債権回転率は毎年の右肩下がりでどこで下げ止まるかが見物ですの。 pic.twitter.com/UOCk5egqdQ— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年6月27日
#営業CF赤字リスト
■アイロムグループ(2372)②
・B/Sを見てみると、売掛金の他に順調に増えている仕掛品、急増している借入金や販売不動産(治験事業が主なのになぜ?)など、突っ込みどころが満載ですの。
・まあ、創薬事業も行っているので、適正な株価水準については予測不能ですが— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年6月27日
ちなみにアイロムグループで創薬事業を行っている子会社はIDファーマといって、アイロムが2013年に買収した会社ですの。
旧社名はディナベックといって、半官半民でスタートした結構有名なバイオベンチャーでしたの(VCもジャフコやドリームインキュベータなどが投資してましたの)。— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年6月27日
ディナベックのセンダイウイルスベクター(ベクター:切り取った遺伝子を宿主細胞に導入するための運び屋)は、毒性が低く有望であると期待されていて、一時はエーザイともアルツハイマー病遺伝子ワクチンの共同開発を行っていたのですが、HPを見たらいつの間にか完全ドロップしていますの。
— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年6月27日
ディナベックのワクチンはアルツハイマーの根治療を目指すもので、単に病気の進行を遅らすだけの現在主流のアルツハイマー薬とは一線を画していて期待していたのですが…
エイズ、虚血肢治、網膜色素変性症などパイプラインの臨床試験は遅々として進んでないようですし…むー。
— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2017年6月27日
イグニス
#営業CF赤字リスト
■イグニス(3689)①
・スマホ向けアプリを企画、制作、運営。
・17年9月期の経常利益71百万円に対して、営業CFは1,930百万円の赤字でしたの。 pic.twitter.com/DbNHyjYd2u— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年2月11日
#営業CF赤字リスト
■イグニス②
・B/Sを見てみたら、営業貸付金が70百万円から1,286百万円に大幅に増えていましたの。
・有報も確認してみましたが、どこに対する貸付金か記載はありませんでしたの。借入金も増えてますし、ここのところはリスクとして少し抑えておいた方がいいかと思いますの。— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年2月11日
なのなのさん、こんにちは!
2日連続のリプ失礼します。
僭越ながらホルダーの一人としての意見を述べさせて頂きます。
なのさんのツイの通り貸付金は莫大に増えております。
はたから見たら財務も悪く、意味のない投資も増えております。
しかし我々アホルダーは人脈作り、未来への投資だ…— 諸葛すねすね (@sune_2020) 2018年2月11日
こちらが把握している具体的な関係として秋元康氏とのVR子会社を始め
秋元紳助氏 (秋元康
PKSHAテクノロジー社長の上野山氏
フリークアウト佐藤氏等 などなど。
ここは まだ実績が伴っていないのも百も承知です。
しかしながらマザーズベンチャーから夢を取ったら何が…ry— 諸葛すねすね (@sune_2020) 2018年2月11日
以後、財務状況も十分理解した上で成長を見届けたいておもいます。
貴重なご意見をありがとうございました😊
僭越ながらホルダーとして意見を述べさせて頂きましたが長文失礼しました。— 諸葛すねすね (@sune_2020) 2018年2月11日
すねすねさん、どうもこんにちはですの🍀
もちろん営業貸付金が増えているといって、全否定するわけではないですの。
それなりの株価がついているのは、株主が期待していることの表れですし。
ただ、夢だけではお金が増えないというのも現実かと思いますの。— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年2月11日
その点、投資家が確実に利益を得るには、夢と現実の狭間でリスクリターンを冷静・適切に判断し、投資をする必要があるかと思いますの。
個人に人気のある銘柄で、夢だけでなく多側面から判断できればと思い、指摘だけさせていただきましたの。
売り煽りたいとかの意図は特にないですの。— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年2月11日
2/11に #営業CF赤字リスト で取り上げたイグニスの営業貸付金について、アウトサイダーズ・レポートが今日詳細に取り上げていますの。
2/13に発表された1QのB/Sを見ても営業貸付金はさらに増えていましたし、ちょっと大丈夫かなとは思っていますの。 https://t.co/C9LeIt17tI— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年2月20日
【ミニ情報】“秋元銘柄”として知られる東証マザーズ上場イグニス 本業低迷の中、使途不明「営業貸付金」が急増
貸倒引当金と減損の計上
イグニス(3689)、以前13億円弱の営業貸付金のリスクについて指摘していましたが、しっかりと15億円の貸倒引当金と1億円の減損を計上していますの。
貸倒引当金分を除いても10億円の営業赤字が残る中、本当に「いつでも利益を出せる状態」なのかわかりませんが、楽観視はできない状況かと思いますの pic.twitter.com/c4C709DBub
— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年11月12日
近畿車輛
#営業CF赤字リスト
■近畿車輛(7122)①
・18年3月期は、最終利益51億円の黒字に対して、営業CFは119億円の赤字でしたの。・売上債権回転率はここ2年急激に低下していて、18/3は2.2と注意が必要ですの(売上債権回転率は、業種にもよりますが6以上が理想で3以下が要注意ですの)。 pic.twitter.com/okT6ugvRQ5
— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年5月20日
#営業CF赤字リスト
■近畿車輛(7122)②
・国内の販売先はJRやメトロなど大手が中心で売掛金が滞留することは考えにくいですし、海外の販売先で売掛金が滞留しているのでしょうか?・ここ数年業績のブレ幅も大きく、ちょっと注意が必要な会社かと思いますの。
— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年5月20日
売掛金が約150億増えているのが大きいかと。
また中近東アフリカ向けが約180億増えており(多分カタール向け中心)、この分を考えると営業CF悪化はそんなに「悪い悪化」ではないかも。ただその分差し引いても営業CFは極小、流動比率は135で、「危機的」とは言わぬまでも要注意かな?とは思います。— リプリー (@ripleydamon) 2018年5月20日
リプリーさん、なるほど、中近東アフリカ向け分が増えてるのですね。
業務上、販売先はそれなりに信用力のあるところだとは思うので、悲観するほどでもないけど、楽観もできないという感じでしょうか。
遠くでながめておくだけというのが一番良さそうですの🍀— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年5月20日
アイビー化粧品
#営業CF赤字リスト
■アイビー化粧品(4918)①
・18年3月期は、経常利益141百万円の黒字に対して、営業CFは2,127百万円の赤字でしたの。・売上債権回転率はここ2年低下していて、18/3は2.4と注意が必要ですの(売上債権回転率は、業種にもよりますが6以上が理想で3以下が要注意ですの)。 pic.twitter.com/ssmYO3TiWb
— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年6月24日
#営業CF赤字リスト
■アイビー化粧品(4918)②
・商品と原材料の急増も気になるところですの。・強化製品の「レッドパワーセラム」(定価2万円)がamazonやヤフオクで半額以下で叩き売られているのを見ると、在庫を多く抱えているであろうこれら商品を今後捌いていくのは相当大変かと思いますの。
— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年6月24日
#営業CF赤字リスト
■アイビー化粧品(4918)③
・化粧品の使用期限は一般的に製造日から3年。東光監査法人がこれら在庫をいつまで価値あるものとみなすのかも見物ですの。・期末の9月と3月の売上が年間売上の73%を占めるのも異常ですの。あと2017年12月は返品で売上がマイナスになっていますの。
— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年6月24日
#営業CF赤字リスト
■アイビー化粧品(4918)④
・配当利回り3.9%、貸株金利9.0%で特に事業に問題がなければ買いも検討したいところですが、特損がいつふってくるかわからない現状、見送らざるを得ないですの。— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年6月24日
日本電子材料
#営業CF赤字リスト
■日本電子材料(6855)①
・半導体検査用プローブカードの大手ですの。
・18年3月期の経常利益は456百万円の黒字でしたが、営業CFは2,038百万円の赤字でしたの。 pic.twitter.com/o08rowHzLe— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年9月12日
#営業CF赤字リスト
■日本電子材料(6855)②
・ここ2年売上債権回転率は右肩下がりになっていますの。
・今1Qの経常利益進捗率は59%と業績は好調のようですが、18年3月期からさらに増加している売掛金には注意が必要かもしれないですの。— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) 2018年9月12日